ワインは、ビン詰め後も熟成が進むという、珍しいお酒です。
つまり、厳密に言えば、同じ銘柄の同じ年のワインでも、開栓時期が違えば、
まったく同じ味のものはないのです。同じワインでも、飲むときの食事・気候・気分など
によって、微妙に異なった味がします。そして、世界中で生産されている数万種に上るワイン、
その一つ一つに、それぞれの醸造家の思いが込められて、様々な特色を競っています。
そんな多様で、個性的なワインの世界で、ひめひこワインは、
(1)栽培が難しいヨーロッパ系最高品種のぶどうを、大阪柏原の地で栽培する。
(2)日本人の嗜好に合った、西洋料理のみならず、日本料理にも合うワインを造る。
(3)農薬使用を少なく、防腐剤などの添加物を抑え、健康に良い醸造業を目指します。
(4)シャトー元詰めと言われる、ぶどう栽培から瓶詰めまでを、一貫して自家で行います。

よいワインは、よいぶどうから
ぶどう栽培にとって、雨量が決定的に重要です。特に、生育期間中の4〜10月に、あまり雨が降らないことがポイントです。
柏原は、この間約1,000ミリで、ボルドー(仏)の900ミリよりやや多いながらも、ぶどう生産に適しています。
気温も年平均約15℃と温暖で、特に、柏原北部は、安山岩土壌で南面の傾斜地が多く、水はけと日当たりがよく、
ぶどう産地として絶好の条件を備えています。(このことは、土壌が、通常の意味で豊かというのではありません。
むしろ逆で、ワインに適したよいぶどうは、やせた土地に育つと言われています)

収穫間近のメルロー
ぶどうには、ヨーロッパ系のヴィネフェラ種・アメリカ系のラブルスカ種・両系種の交配と、3種類があります。ワインに適した欧州系は、乾燥地帯に生育するので、春の開花期や秋の収穫期に雨が多い日本では、成功させるには高度の技術が必要です。ひめひこワイナリーでは、ヨーロッパ系を中心に、以下の9種類のぶどうを栽培から始め、柏原の地に適した種類を選んでいきます。
【赤ワイン用】
マスカットベリーA、カベルネ・ソービニヨン、メルロー、ピノノワール
【白ワイン用】
甲州、ナイアガラ、リースリング、ピノプラン、シャルドネ、シヨイレーベ

収穫間近のシャルドネ
ひめひこワイナリーは、ぶどう栽培では最も手間のかかる、一本木仕立て(別名、棒仕立て)でスタートしました。
地下約1mまで埋めたポールを3千本仕立て、その一本一本にぶどうを栽培しています。
傾斜地での作業は大変ですが、一本一本を確実にケアーすることによって、良質のぶどうを確保します。

マスカットべリーA
一本木仕立て栽培
赤ワイン用ぶどう(果皮は黒色)
マスカットベリーA 「日本のワインの父」と称される川上善兵衛氏が、ベリーとブラックハンブルグ種を交配して創出した品種。ワインは、色鮮やかで透明度が高く、バランスの取れた風味が特色。
カベルネ・ソービニヨン ボルドーの赤ワイン用品種で、世界中で最も高い評価を得ている。果皮が厚く、果汁が少ない。赤ワインらしいどっしりした味で、寿命も長い。
メルロー ボルドーで多く栽培される赤ワイン用高級品種。果実味に富み、ふくよかで滑らかな喉越し感が特徴で、個性的ではないが飲みやすい。
白ワイン用ぶどう(果皮は緑色)
甲州(柏原本ぶどう) 唯一の日本在来種。丈夫だが適地が必要で、殆ど山梨と大阪で栽培される。
シャルドネ ブルゴーニュ地方の白ワイン用最高級品種。
リースリング 高級白ワイン産地アルザス(仏)やライン・モーゼル(独)の白ワイン用最高級品種。



ワインは人なり、ワイナリーは農匠業
ワイン用のぶどうは、熟成するとワイン酵母の働きによって、その糖分が、アルコールと炭酸ガスに分解されます。ぶどうに含まれる天然酵母の働きにより自然に醸造ができるため、数千年前の遺跡にもワインの醸造が残されており、旧約聖書には、ノアの箱舟で著名な大洪水の後、ノアがぶどうを植え、ぶどう酒を飲む場面が記載されています。爾来、多くの人間が、より美味しいワインを造るために、様々な工夫を重ねてきました。ぶどうの品種選択に始まり、いかにしてより糖度の高いぶどうを収穫するか、そのぶどうを使用して、どのようなワインを、どのようにして造るのか。ワインには、醸造家の人となりが凝縮されています。そんな意味で、ひめひこワイナリーは、ワイナリーを農匠業と名づけ、こだわりのワイン造りを目指します。
スティルワインの醸造法
赤ワイン
収穫 選果 破砕 発酵 プレス 発酵 オリ引き 熟成 瓶詰
白ワイン
収穫 選果 破砕 プレス 発酵 オリ引き 熟成 瓶詰
ロゼ 白ワイン用のぶどうと赤ワイン用のぶどうをブレンドして醸造する、
赤ワイン醸造中にロゼに適した段階でプレスする、などいろいろな方法があります。
ワインは、スティル(非発泡性)ワイン、スパークリング(発泡性)ワイン、フォーティファイド(酒精強化)ワイン、フレーバード(混成)ワインの4種類に分類されます。 白ワインは、プレスにかけて果汁だけを搾り出して発酵に回しますが、赤ワインは、プレスの前に果皮や種子を含んだまま、果汁を発酵槽で発酵させるので一工程多くなりますが、それだけこくのある味わいを醸し出してくれます。(ワインを蒸留したのがブランデーで、コニャックは、白ワインを蒸留・熟成させています。炭酸ガスをワインに含ませたのがシャンパンで、スパークルワインの1種です)

容量2000Lの醸しタンク

樽貯蔵

瓶貯蔵


美味しくて健康に良いワインを!
ワインは、陽性ミネラルであるカリウムを多く含むアルカリ性食品に分類されます。また、近年、含まれるポリフェノール(稀少含有物)の効用が明らかになりつつあります。
この健康に良いお酒を、生産工程のあらゆる部分でも、健康を意識しながら造っています。ぶどう栽培においては、除草剤はもちろん使わず、また、有機肥料のみを使用しています。醸造についても、酸化防止剤SO
の使用を極力抑えるよう配慮しています。
日本の名醸地の一つ柏原で、日本人の嗜好に合うよう造られた、ひめひこワインの味・香・色を存分にご賞味ください。

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